イカ墨とたこ墨
先日、テレビで懐かしいフレーズを耳にしました
「何やってんだ。 このタコ!」
まあ、チョット前まではよく耳にしたこの言葉。
タコはとかく人をけなす言葉に引用されることが多いの
ですが、実際にはそれほど愚かな動物ではないようです
北海道大学の研究生によると
「タコは学習能力がある、賢い生き物なんです。」との事。
これは、実際に研究で実証されたそうな。
西欧では「悪魔の魚」などと気味悪がられることもある
タコですが、日本人にとっては身近な存在。
国内の年間消費量は約十三万トンで、
世界の総漁獲量の三分の二を消費している
世界最大のタコ消費国。
つまり誰がタコなのかというよりも
日本人自体が「この、タコ!」なのである。
さて、このタコの同義語でもあり、反意語的存在でも
知られる生き物と言えば・・・・・・イカ。
イカはどうだろうか?
こちらの結果もタコと同じく世界一。
年間ざっと70万トンを漁獲した上に10万トンを輸入。
世界の水揚げの半分を食べている。
1世帯当たり年間消費量は6.5キロ。
つまり、日本人は「イカ大王」でもあるのだ。
ところで、このイカとタコ。
元々先祖は同じ生き物だし
日本人になじみが深いのはよく分かったけれど
一つだけ、納得できないことがある。
それは、様々な説が飛び交う墨論争。
何故、イカ墨は食べるのに
タコ墨は食べないのか・・・・・・と言うもの。
しかしこの疑問は、
とてもシンプルに解決できるんです。
理由1
たこ墨はまずい。
イカ墨はうまい。
成分はほとんど同じですが、
含まれるアミノ酸の量が断然違い、
イカ墨の勝利です。
理由2
墨を吐く目的の微妙な違い。
イカもタコも逃げるために墨を吐くのですが
イカ墨は粘性がとても高いため、吐くと自分の影のように残る。
そして、捕食者が目の前の墨をイカと間違えて攻撃している
間に逃げるのだ。
もちろん、捕食者もばかではないからすぐに気付くのだが、
一瞬気をとられている間に逃げられればいいのである。
一方たこ墨は粘性が薄く、すぐに散ります。
つまり煙幕の役目をするので海中に広がります。
後は皆さんのご想像通りです。
忍者のように、ニンニンと逃げるだけ。
つまり、粘性があると言う事は料理に絡み易い
ということですよ。
逆に粘性が少なければ絡みにくいので
料理に合わせにくいのです。
今日はいつもと違って、あまりオチャらける事も無く
いい勉強が出来ました。
もっと多くの人に「食」について知って欲しいので

