アニキと兄貴
こんにちは、石原です。
今日は記念すべき初投稿ですので、僕の修行時代に付いて
皆さんにお話していきたいと思います。
あれは
そう
10年以上昔の話でした・・・・・・・・・・
初めてお客さんに、自分が作った料理を出した時の事でした。
その日はとても忙しく、店長と兄貴(料理の世界での先輩の事)
だけでは手が足りず、とうとう厨房デビューをすることに・・・・
店長「おい、トマトスライス作ってみろ。」
僕 「はい!!」
(よっしゃー、やってやるぞ!!と意気込む僕)
勢い良く冷蔵庫を開き、野菜室を見渡すこと3秒。
その日届いたばかりのキンキンに冷えた美味そうなトマト
を発見。「さあて、俺様のすばらしい腕前で客を虜にしてやろう」
と思い、研ぎあげられた包丁を手に取り、気合を入れて
切ろうとしたその時、イキナリ隣から怒鳴り声が・・・
店長「おい!まずは兄貴のトマトから使え!!」
俺 「はい!」
(え?兄貴のトマト?兄貴のトマトって何だろう・・・・と思いましたが、舞い上がった僕は、兄貴のトマトと言うのを先輩が既に準備しているトマトだと勘違いして、分けがわからないまま、言われたとおりに、兄さんのところに行きお願いすることに。
俺 「兄さん。トマトお願いします。」
兄貴 「あ?俺は今、手が離せないから自分で取れ。
冷蔵庫に入ってるだろうが!!」
俺 「え?冷蔵庫に入ってる、普通のトマトですか?」
兄貴 「当たり前だろうが、他にトマトなんか無いだろうが」
僕 「あ、そうでね。はい、分かりました」
なんだ、ヤッパリこのトマトで間違いないんだと思い、
再度トマトをを切ろうとするとまたもや、怒鳴り声が
店長「おい、何やってんだ!!兄貴のトマトを使えって
言っただろうが」
僕 「・・・・・はい。」
(チョットイラつく僕)
どうしようもないなと思いながら、もう一度、兄貴のところへ
俺 「兄さん、トマト何処にありますか?
もう一度お願いします。」
兄貴「あ?お前なめてんのか?自分で取れって言った
じゃねえか。それぐらい出来るだろうが!!」
俺 「・・・・・すいません兄さん。店長が兄さんのトマトを
使えって言われたので、兄さんのトマトが欲しいの
ですが、どれが兄さんのトマトですか?」
兄貴 「は?何言ってんだお前。俺のトマトなんか無えよ。」
俺 「え?でも、アニキのトマトを使えって・・・・・」
兄貴 「アホかお前。兄貴じゃなくて、アニキだよ。」
俺 「・・・・と言いますと」
兄貴 「アニキって言うのは古いって意味だ!」
もう、ここまで読んだ方はお分かりでしょう。
僕は古いと言う意味のアニキと、兄さんの兄貴を混同して
いたのです。今でこそ笑い話ですが、カウンター商売では、
お客さんを目の前に、さすがに古いネタとは言えないので
「古い」と言う代わりに、「アニキ」と言う言葉を使うのです。
兄貴と弟
兄貴のほうが美味しそうに聞こえるからと言う理由らしい
のですが、当時の僕には知る由も有りませんでした。
専門用語・・・・・難しいものですね。
次回も、僕の修行時代にまつわるエピソードを紹介します。
あ、それと
ちなみに、僕の初仕事を、嫌な思い出にさせてくれた店長とは
ここの、宗右衛門の店長の事です ^^;
・・・・・・・では・・・・・・・
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